若者が集まるお寺 大阪・應天院
大阪・天王寺区にある浄土宗大連寺の境内にある塔頭寺院「應天院」は日本一、若い人が集まるお寺といわれている。年間約二万人強がこの寺院に訪れる中で、大半が二十代の若者たちだという。
應典院は450年の歴史を持つ大連寺の塔頭(たつちゅう)。戦災で焼失したが、1997年に再建した。お寺とは思えないモダンなつくりで、コンクリート打ちっぱなしの外観。2階の本堂は直径14メートル、高さ7メートルという円筒形の小さな劇場、1階にはセミナー室が2つ、その1階と2階をつなぐスペースはオープンギャラリーになっている。20歳代の若者が集い、演劇を練習したり、美術などの作品展を開いている。
「葬式仏教と言われるようになったのはここ100年。それ以前の官による公共サービスがない時代には、寺が教育、福祉、芸術文化の3分野を担ってきた」と秋田光彦住職。
こうした場の提供を始めた目的は、仏教の基本的な考え方、「すべての事象は単独で成り立っているのではなく、まわりの多くのものと関係しながら成立している」という「縁起に基づく社会をつくること」という。人も、周囲の多くの人々、社会とのかかわりで成り立っているはずなのに、近頃は社会とうまくかかわれず、関係を断絶する若者が増えている。
「因果関係の見えにくい複雑な社会になっている。まずは多様な人が集まる場に出向いて、多くの人との出会い、仲間とのつながりや社会とのつながりに気付くこと」「自らを表現することで自分らしさに気付くこと」のきっかけを應天院が作ることができれば秋田住職。
應典院はイベントに来た人、ボランティアをする人、お墓参り、法要に訪れるお年寄りや地域の人が出くわす場になっている。また、福祉や教育に関わるNPO、大阪内外の企業の芸術支援活動、行政のまちづくり活動に関わる人も訪れる。
アメリカの経営学者、ドラッカーの著作「非営利組織の経営」の中に「世界のNPOの原点は日本のお寺だ」と書かれている。家族、コミュニティが変容する中で、「お寺」という町の資源は原点回帰を求められているのかもしれない。
◆應天院ホームページはコチラ
◆應天院のイベント・セミナー情報はコチラ
2005年09月05日
「聴導犬」を知っていますか?
品川駅のホームで、仕事中の「聴導犬」に出会った。オレンジ色のユニホームを着け、ご主人の隣でチョコンとお座りの姿勢をとっている。
聴覚の不自由なひとに代わって家の中では、目覚ましやインターフォンや電話の呼び出し音を伝えたり、外出時には車のクラクション、ご主人の名前に反応するように訓練されている。
補助犬法ができて一年以上がたつが、まだまだ市民権を得られず、相変わらず入店や入場を拒否されることが多いそうだ。「他のお客様のご迷惑になりますので」。そんなときはすかさず「ちっとも迷惑じゃありませんよ」と一言、声に出してあげてほしい。


